リアルワンマイライフ

50歳の節目にセミリタイヤし、中国での留学生活を送る日々

帰国便の変更

今回の日本滞在は10日前後を予定していた。年のせいだろうか日本の居心地がとてもよい。以前は7日いれば、ルーティンの食めぐり、寿司、居酒屋、ステーキ、洋食、カレーライス、ラーメン、カフェなど一通りめぐり終え、日常品の買い物をすませたらあとは戻るだけだった。

なぜだろう?中国へ戻りたい気持ちが薄れている。次の学期が始まるまで日本にいることにしよう。やはり日本はマナーもいいし、静かで心がやすらげる。年なのか?

物欲も、食欲も以前よりもそれほどなくなってきた。今回の滞在ではいつもの食巡りは、そんなにしていない。

自分の場合はリタイヤしたら海外移住ではなく、日本帰国だ。

日本を拠点にして、年2回くらいの外こもりがあっているようだ。

50歳になる前はそういうこだわりはなく、仕事中心の生活をしていた。仕事があるところが生活の場であり、住む場所だった。

会社のリストラのせいで、不本意ながら一線をしりぞいたが、今はそれでよかったと思っている。

今回の一時帰国は、戻る場所があることの安心感をあらためて感じた。

兄弟はそれぞれ自立して住む場所は確保している。実家は自分がつぐことになる。

母親はまだ健在だが、そろそろ介護が必要な年になってくるだろう。

日本は介護離職で要職についている人が、せっかく給料が多くもらえる時期に離職しなくてはいけない。何十年も我慢して高給を得られる番がきたのにやめなくてはならない。なんとも非合理だといわざるをえない。

でも、そういう機会がないと会社を自ら退社する決断をくだせない人もいるかもしれない。それは良い風に考えたほうがよいのだろう。

我慢しながら会社員として、ライスワーク(食べるために仕事をするの意味) をしているくらいなら、親の介護のほうがまだ有意義なことだと思える。

せっかく何かしらのチャンスをもらえたのだから、自分のための時間を生きたほうが良いことにしましょう。

そういうことで帰国便の変更をしました。変更手数料1万4千円はそのための必要経費としてわりきります。

てつ

元深セン仲間と再会

昨夜は1年ぶりに東京で、深セン滞在中に交流のあった仲間と再会した。

飲料メーカー勤務の男性と教員の方だ。私よりも一回り以上年下だが、気負いなく自然なお付き合いができていると思っている方たちだ。

会う場所が日本か中国かなだけで、二人とも深センの時に接してくれた感じで変わっていない。

二人とも一年前に日本に帰国した仲間だ。今の現状の日本の生活などの感想を率直に聞いてみた。

仕事に関して言えば、中国で仕事していた時よりも日本の方が、はるかに人間関係に気を使い、より繊細さを求められると言っていた。

たしかに中国人は合理的な考えをもっているので、よく言えばおおらかさがある。

この点に関して言えば、日本で仕事をすることは、より精神的にストレスがかかるだろうと想像できる。

また駐在員待遇だったので、ダブルインカムで日本円と中国元で給料をもらっていたという。もちろん家賃は会社が全額負担。一度家に遊びに行ったことがあるが、一等地の海上世界というエリアのサービスアパートメントに住んでいた。

家賃は日本円で約17万円だったらしい。単身者なので1LDKの間取りでこの価格だ。

家賃はかからず、日本より物価が安いため生活費もそんなにはかからない。中国で買いたいものがなかったことも蓄財できた理由らしい。

たしかに独り暮らしなので、外食の日本食代ぐらいの出費しかなかったみたいだ。

深セン赴任になってよかったことは、中国語を身につけたことと蓄財できたことだと自慢していた。

家族帯同で深セン赴任はしたくないが、単身赴任であれば、再度辞令がでれば駐在してもよいそうだ。私はもう十分満喫したので、次の春学期で終わりにしたい。

その後、深セン在住している仲間と会いに行くことはあるかもしれない。それくらいだろう。深センは外ごもり先としての候補にはない。やはりタイのパタヤチェンマイのほうが肌にあっていると感じる。微笑みの国タイならではの親日的な国なのが魅力だ。

タイは観光ビザが一カ月しか滞在できないところが難点だ。日本の冬の期間だけ冬ごもりするには短すぎる。どうせ出国しなくてはいけないのならば、ベトナムに寄り道してもいいかもしれない。またはバンコクを起点にアジア各国を旅行するのもいいだろう。

今からとても楽しみだ。選択肢が広がるというのは悪い気がしない。セミリタイヤしてよかったと思えることのひとつだろう。会社員のころには、毎日が楽しみだったと思えることがなかった。唯一の楽しみだったことが、年1回、2回の海外旅行だった。今はチケットが安い日時を指定して自由に行けることができるようになった。感謝感謝!

てつ

 

 

家の中の断捨離

日本滞在が9日を超えたのは、数年ぶりのことだ。家にいる時間も長くなったので、自宅(母親名義)の自分の部屋を整理することにした。

50歳を過ぎたあたりから、自分の身の回りの物や持ち物について考えてみることが多くなった。やはり自分の身辺は自分で整理しておかないと残された人が困る。人生に一区切りつけて、過去の遺物を整理してから、新たなスタートをきってみたいと思うようになった。

部屋の整理をしていて、一年以上、手をつけていなかったものや衣類、本などは簡単に処分できた。やっかいなのは、写真類だ。アルバム帳で10冊くらいある。

とりあえず1冊づつ中身を確認してみることにした。

整理していく中、小学校、中学校、高校と学生時代のものは、つい写真に引き込まれてしまう。あいつどうしているのかな?初恋のS子さんは、結婚して地元に残っているみたいだな。いちいち、一枚の写真をみるたびにそんな感じだ。

これでは整理どころではない。それに捨てるのももったいない感じがしてきた。

写真っていうのは、当たり前だが当時のことを鮮明に振り返えることができるツールだと実感した。

まあ今回の滞在は比較的長くいられるので、時間はある。

この際だから時間をかけて断捨離してみよう。

しかし、思いのほか、写真がこれほどあるとは。

懐かしく感じられるもの、甘酸っぱいもの、気持ちが沈むもの等々。紙焼きの写真なので、もちろん、今のようにデジタルデータではない。

これらの紙焼きの写真類を一枚一枚、スキャンしてデジタルデータで保存するかどうか迷う。何かいい方法はないか。スキャンするにしてもせっかくだから高画質で取り込めるものが欲しい。とりあえず紙焼き写真は整理して、デジタルデータで保存することに決めた。明日ヨドバシカメラへ行って、スキャナーを見てこよう!

 

写真整理以外のものが片付くと、部屋がすっきりして、気分がいい。

掃除することに関しては、エアコンと網戸掃除以外はわりと好きな方だ。なぜか掃除がおわって、きれいに片付いているのをみると気持ちがよくなる。

 

大人の一人暮らしの部屋は、ごちゃごちゃしているのは許せない。かといって、何もない部屋では味気ない。片付けのポイントは気分がよくなるものを残すことだ。

例えば、私はコーヒーを毎朝飲む習慣があり、大好きなので、コーヒーカップなどにはこだわりをもっている。気分によっては紅茶を飲みたいときもある。そのような場合に、ティーカップは専用のものを使っている。

ミニマリストであれば、同じものを使って、用途代用できるものは極力減らす考えだと思う。たしかに部屋もすっきりして、モノに対して余計な注意を向けなくてすみ、他の事に集中できるのだろう。

自分の場合はそこまでストイックな考えはなく、ほどほど中庸でいくことにしたい。

ただ、消費社会に迎合することない。本物を選別していくという考えに近いかもしれない。

本物というか本当に必要なもの、本当に欲しいもの(それがあると気分がよくなるもの)は買ったり、残したりして享受していきたい。

てつ

 

1月の過ごし方

一月は正月元旦からはじまり、初詣、年賀状、七草がゆ、成人式などの行事がある。

セミリタイヤしている身にとっては、このようなイベントに積極的にかかわるかどうか再考してみることにする。まずは一年ごとにやってくる年賀状の見直しだ。中国へ移住してから年々減ってきていたが、ありがたいことに何通かは年明けのご挨拶をいただいている。

今年は帰国早々、来ていた年賀状に目を通し、丁重に年賀状でのご挨拶はしない旨を連絡をさせていただいた。

四季折々の自然を感じるのはいいが、行事などは積極的にかかわらないことにしたい。

お世話になっている人に対しては、時間もあるわけだから直接会ったりしたほうがよい。そもそも会って話しをする時間もとれないというのは、言い訳で、それほど深い関係ではなかったということの裏返しだ。今一度、このような儀礼的な人間関係を問い直してみたい。

会うことに気乗りのしない方や気疲れしそうな人とは、会わなければいいだけだ。そういう年齢になったということなのだ。

自分の幸福は、他人と比べるものではないけど、満ち足りていない部分もあることは事実だ。しかし、苦痛な仕事をしなくていい、これほどの幸せを他に見いだせない。

ほどほどで幸せな今の環境に感謝したいくらいだ。

 今の自分を肯定しているので、ネガティブな気持ちは湧いてこない。

やはり「足るを知る」、「自分は結構幸せなんだ。」、「心穏やかに過ごそう」、と思っているのがいいと思う。

 

 今の日本はあきらかにデフレになっていると感じる。これは中国で生活経験上、比較してのことだが、日本製品の品質、機能性など総合的に判断して、あきらかに安いと思う。

食べ物も日本食が口にあう。生サラダも、刺身も安心して食べられる。デザート関係などの甘味ものも、いろいろ新製品がでて、飽きさせない工夫がある。日常的によく食べることはないが、たま~に欲しい時がある。コンビニのスイーツでも十分満足だ。

セミリタイヤの拠点として、申し分ない。

アジアのどこか、例えばフィリピン、タイ、ベトナム、マレーシアなどを移住先に検討したことがあるが、ベースは日本でいいだろう。

世界第三位の経済大国でありながら、生活費を10万円以下で抑えることができるやさしい国なのだ。わざわざ生活の不便なアジアでなくても、いいようになってきた。

今、日本で生活していて実感している。

年2回くらい、冬の期間か、花粉症蔓延の時期にでも逃避行するくらいがちょうどいい。花粉症の時期だけは、くしゃみ、鼻水などの症状がでて、とても辛い。この時期だけはなんとか外ごもりしてみたい。

てつ

 

 

日本でのサークル活動

ここ数年、日本を離れて一時帰国しても、7日以上滞在したことがなかったため、

日本での人間関係も家族と一部友人以外は、お付き合いがなくなってしまった。

年賀状でのやり取りだけの方々、あとは仕事関係の方など、深い関係の人達は数えられるくらいだ。

私の場合は日本でセミリタイヤしている方と比べてみても、特殊なケースだといえるだろう。

海外で仕事をしていて、リストラを機にセミリタイヤし、その後、海外で語学留学へと移行しているケースだからだ。ただ、海外でも中国ではなく、タイなど住みやすい国であれば、また異なり日本へ戻ることなく、そのまま住み着くケースもあるだろう。

駐在員仲間でタイよりも中国の方が、性に合っていたという輩もいる。タイめしより中国めしのほうが舌にあっていたようだ。彼なんかは特殊なケースになるのだろう。

 

中国で数年生活したので、そろそろ別の国へ移住するか、帰国するのがよいと考えている。万里の長城や九塞溝、雲南など行ってみたい観光名所もあるが、なにせこのような人気の場所は人々でいっぱいだ。せっかく休息をとるための旅行で、人疲れしてしまってリフレッシュできない。特に列の割り込み、ごみのポイ捨て、必要以上の大声など逆ストレスだ。それよりも中国国内ではない、他の外国をみてみたい。

今のところ候補として考えているのは、深セン大学で同級生だったトルコとタイだ。

トルコは無理かもしれないが、タイはセミリタイヤ先として人気なこともあり、今年中に訪れようと思っている。

 

今日は住んでいる地区にあるバドミントンサークルへ思い切って参加してみた。中国では運動不足解消のために日本人駐在員を中心にしたクラブでバドミントンをしている。

異国という環境なので、ユニークな人が多く、関係も和気あいあいで楽しくプレイさせてもらっている。

日本の人間関係はかなり気を使うらしいと中国仲間に聞かされていたので、最初少し緊張して参加したのだが、年配の方もいて特に気を使うようなこともなかった。いい意味での拍子抜けだ。

60代の年上の先輩がいて、若い人たちにまじりプレイしている姿をみて、自分も帰国したらこのサークルにお世話になることを勝手に決めてしまった。

参加費は3時間で500円だ。市内の体育館を借りて運営しているので割安だ。

中国の場合はバドミントン専用の体育館があり、民営なのでコート代が比較的高い。

3時間で60元、日本の倍弱の値段だ。

毎週、水曜日と土曜日が練習日なので、帰国したら、週二回はお世話になるだろう。

てつ

 

日本の冬は辛い

ここ数年、日本の冬を1週間以上滞在して経験したことがなかった。

衣食住の日本の生活は快適そのものなのだが、とにかく寒い。

室内にいても寒いので電気ヒーターやエアコンの暖房をいる間中つけている。

夏はエアコンの電気代が恐ろしく高いが、冬の暖房費も負けじと上がるに決まっている。請求書をみるのがうっとおしい。日本の光熱費はなんでこんなに高いのだろう。

特に電気代。電気を使わない生活は私には無理だが、なんとか工夫して節約しないといけない。戸建てなら太陽光発電を考える余地があるが、マンションなのでそうもいかない。極力家にいる時間を短くして、図書館やカフェにいる時間を長くしよう。

 

あと肌がかさつき、乾燥肌になって、そのかゆみがものすごく辛い。かゆくてかゆくてとにかく爪でかいてしまうので肌があれて仕方がない。

保湿クリームを塗って対応しているが、この費用もばかにならない。

このクリームもいいものになると1000円代の価格帯になってくる。

セミリタイヤ生活はとにかく、せこくなる。これは致し方ない。生活の知恵とでもいっておこう。

夕方17時過ぎに中国にある人材紹介会社から電話があった。何かと忙しい夕方の17時前後に電話をかけてくるなんて、と思ったら、あ、そういえば深センは時差1時間あるから向こうは16時だったのね。

電話の用件は、人材紹介会社から仕事の紹介で、深センにある老舗日系企業の顧客対応のお仕事の紹介だった。深センで仕事をしていた時に知り合った人の会社だったので、丁重にお断り申し上げました。

まあ、はなから仕事をする気はないけれど、せっかく仕事を紹介してくれたのでお話は聞いて、知人の会社なので残念ですが応募致しませんという旨を申し上げた。

中国だと50歳過ぎでも仕事の紹介はあるんだなと思ったけど、所詮、現地採用だと待遇面でも駐在員と比較すると見劣りする。

現地の人と結婚して好きで中国での生活を希望する人ならばそれでもいいのだろうが、日系企業内での人間関係を外国に来てまで引きづりたくない。

中には残業無しの定時退社という会社もあるらしいが、そう甘いものではないだろう。

中国人の人件費が年々上がってきている深センにおいて、駐在員を減らして現地採用者で現地法人を管理する会社が増えてきているという話は聞く。

今の自分にはもう関係ない。日本で探す気もないのに、ましてや中国で仕事する気はまったくない。やはり人材紹介会社へ連絡して、登録解除してもらうことにしよう。

てつ

 

 

 

今後の生活について

帰国してから5日が過ぎました。日常品の買い物もすみ、これと言って何か新たに欲しいものもなく、今後の節約生活へシフトしていこうと思います。

日本での外食についても、近隣のめぼしい店には行ってきました。

お気に入りのカフェでのモーニング、寿司ダイニング、ファミリーレストラン等々。

今日も大戸屋にて広島産カキフライ定食を堪能しました。香港に大戸屋がありますが、価格的に日本のほうが安いです。味も日本で食べる方がよりおいしく感じます。

 

さて、セミリタイヤしていますので、今後は外食やコンビニ弁当に依存することなく、自炊をはじめようと思っています。その方が健康にも経済的にもメリットがあり、どうせやるなら男料理を趣味にできるまでの腕前になりたいです。

とりあえずはクックパッドのレシピだよりに、簡単なものから手作りしてみます。

まあ、最初はご飯、味噌汁、漬物、焼き魚か肉料理くらいから始めて、徐々にレパートリーを増やしていけばそれなりにかっこがつくことでしょう。

日本での生活も落ち着いてくると、何か心の平穏を感じるようになってきました。

中国で学生生活をしていると喧騒と混沌で、落ち着くことがなく、日々何かに追われているような気がしていました。

今はとても精神的にゆとりをもてています。やはり帰国して日本ベースに生活することが一番よいと感じている今日この頃です。

帰国してから友人や家族と会った時に、セミリタイヤしていて退屈ではないかと言われるのですが、まったくもって退屈なことはありません。

会社員で仕事していた時のほうが将来への不安や人間関係などに気を使っていたと思います。今は本当にセミリタイヤしてよかったといえます。セミリタイヤしたいがために無駄な買い物などせずに貯金に励みました。この目標のために頑張ってこれたのです。

 

日本をベースにすることに決めたので、3月からの深セン大学での語学留学について、貴重な4カ月間を過ごすことになる予感がしています。もうこれが最後の深セン生活と思えるようになれば、一日一日を無駄にしないようにする気がします。

当面の目標としてHSKという外国人の中国能力を判定する試験があるので、それを受験するつもりです。何か目標を決めたほうが勉強の励みにもなるし、自分の中国語能力のレベルもわかって一石二鳥だと思います。

3月からの中国生活にそなえて、生活に必要になりそうなものを考えておきましょう。

てつ